■処理水の再生・再利用が可能
精密膜でろ過された水は、SS(浮遊物質)が限りなくゼロに近い透明水です。
病原大腸菌などの細菌類もカットされるため、処理水は再生水として有効に利用できます。
■コンパクト設計
沈殿槽が不要となり、ばっ気槽内の混合液を高濃度に保持できるため、
容量は従来の半分以下となり、敷地面積もおよそ半分になります。
■常に安定した処理水
バルキングによる汚泥流出などに起因する水質悪化が起こらず、
常に安定した処理水が得られます。
■高濃度・高負荷処理が可能
ばっ気槽のMLSSを、通常の活性汚泥の2〜3倍に保つことができるため、
高濃度排水や負荷変動の激しい処理に適します。
■脱窒などの高度処理が容易
脱窒などの高度処理に有用な硝化菌や脱窒菌の流出がなく、
窒素・りんなど富栄養塩類の除去が効率よく行えます。
■水質管理が容易
従来の活性汚泥のような、経験や勘など熟達した運転管理に頼る操作を必要としません。
■動力が少ない
膜間差圧は、最大-30kPa(-0.3kg/cm2)と小さく、電力消費量はわずかです。
■万全な目づまり対策
膜の洗浄は、ばっ気により行い長期間目づまりを起こさず使用できる技術を確立しました。
■膜の交換が容易
膜モジュールは、カートリッジ式で容易に交換ができます。
■積み重ね可能な膜モジュール
膜モジュールは、多段に積み重ねができるので、設置スペースが小さく、
膜洗浄用のエアー量も少量です。
■増改築が容易
既設のばっ気槽内に膜モジュールを設置し、処理能力を倍増させることも可能です。
■三次処理にも好適
既設の水処理プラントの後に膜分離装置を付加し、容易に再生水の生産ができます。
■遠隔管理が可能
自動運転による遠隔管理ができ、過疎地などでのメリットが大きいプロセスです。
■汚泥発生量が少ない
MLSSが高く、汚泥の滞留時間(SRT)が長いため自己消化がすすみ、
余剰汚泥の発生量が少なくなり、維持管理費を大幅に低減させることができます。
■汚泥濃縮槽が不要
MLSSが高いため、わざわざ汚泥濃縮槽を設置したり、そのための操作が不要です。
■自己修復機能を備えている
本システムに使用する中空糸膜は、何らかの不測の原因で糸の一部が切断されても、
自己修復機能により破断箇所が自動的にふさがり、処理水に影響を与えません。
■安価な建設費・維持管理費
設備がコンパクトとなり、従来の高度処理設備と比較すれば、建設費は大幅に低減され、
維持管理費は膜の取替費を含めても、同等あるいはそれ以下です。 |